Nu Soul/Rockの車窓から


Benny Sings / Champagne People
 (2005, Sonar Kollektiv)

 ヒップホップビートの中にソウルやジャズ、ロックなどを消化した独自のポップ・サウンドを奏でる、異色のオランダ人シンガーソングライターBenny SingsがオランダのDox Records、Kindred SpiritsからリリースしたLPの再発CD。
 だいぶ延期されていたBenny Singsの再発CDがようやく発売されました。基本的にCD派である私はあまりレコードは買わないのでリリース当時からCD化を切望していたので、発売日に即購入しました。何曲かはKindred Spiritsのコンピなどで知っていたのですが、やはりアルバム通して聴くと更に良く聴こえてきます。前回少し彼の略歴を述べましたがもう少し彼の紹介をすると、Chet BakerD’AngeloPaul McCartneyStevie Wonderといったアーティストたちに特別に影響を受けたらしく、そういった先人たちの持っていた良さに彼のフェイバリットでもあるヒップホップ/ソウルを消化したようなサウンドを奏でる、今までにはなかった形容のし難い独特のポップ/ソウル感覚を持ったシンガー・ソングライター。そんな彼のデビュー作であった本作は、オルガンやエレピなどといった鍵盤楽器と所属していたコレクティヴで研ぎ澄ましたヒップホップ・ビーツをメインに、2ndでも披露されていた彼独特のポッピンでメロウな空気感がとてつもなくたまらいヒップ・ソウル的サウンド。まさしく21世紀型ポップ/ソウルといった感じのアルバムです。これもまたアマゾンでは来月発売予定ですが、他店では絶賛発売中です。

【関連サイト】
http://www.bennysings.com/
http://www.kindred-spirits.nl/artists.php?bandID=4
http://www.sonarkollektiv.de/releases/SK052CD/
【試聴】
http://www.soulseduction.com/common/item_detail.php?ItemID=153291